新年のご挨拶
公益財団法人 緑の地球防衛基金
理事長 大石 正光
新年あけましておめでとうございます。
昨年を振り返ると、世界中に蔓延している新型コロナは、ワクチンの開発により感染がおさえられてきましたが、それでも感染者は世界中で2億5千万人を超えてしまいました。さらに、地球温暖化が世界の気候を激的に変化させて、地球全体が無視できない被害が発生してきました。人間の欲望で起きているこれらの現象に、30年にわたって取り組んできた国連環境会議「COP26」がイギリス・グラスゴーで開催されました。「脱炭素社会」への目標は、自動車のEV化や石炭火力発電の禁止を目指しましたが、緩やかな合意で終わってしまいました。
北極・南極の氷河が溶け出して、世界の海水面の上昇が確実に迫ってきました。世界の異常気象は、豊かな国も貧しい国も逃れることのできない現実です。さらに追い打ちをかけている新型コロナの感染と、次から次へと難問が現われてきます。個々人の欲望は小さなものですが、世界中の人間の欲望が合わされると膨大な量になり、この小さな地球では呑み込めません。
大切な地球を守っている大気圏を破壊しない ようにしなければなりません。グレタ・トゥーンベリさんたち若者の努力が実るように、我らも行動すべき時なのではないでしょうか。
皆様にとって、本年も良い年になりますよう、お祈り申し上げます。