新年のご挨拶
公益財団法人緑の地球防衛基金
理事長 大石 正光
新年あけましておめでとうございます。
今年の始まりは、二度目の東京オリンピックへの話題から始まる一年になるだろうと思われます。
昭和39年の東京オリンピックは、戦後の経済復興と都市再開発への取り組みでもありました。今回のオリンピックは、時代の変化が目まぐるしく、大規模から経済的にもコンパクトな大会へと、時代の要求で基本コンセプトが変わってきました。
地球と人間との関わりも、今まで求められてきた価値観が大きく変わらざるを得ない現実を認めなければないからです。地球温暖化は地球の大気と自然環境を劇的に変化させてきました。海水温の上昇、偏西風の変則的な変化は、地球上に異常気象として、世界中に莫大な被害をもたらしました。それに伴って、動・植物の生態までも変わってきました。
地球温暖化が起こす気温の上昇を2℃未満に抑えるという話題が報道されております。また国連では今年末に「京都議定書」に続く温室効果ガス対策の新しい枠組みを定めることになっております。地球丸はどこに向かうのでしょうか。
当基金は公益財団法人として4年目を迎えますが、発足以来33年、地道な努力を積み重ねてきました。次の世代が地球環境と人間との関わりをどのように変えるかで、環境団体の存在にも変化をもたらしていくことでしょう。
「環境を守る」この言葉の意義をもう一度確かめる年にしていきたいと思います。
新年にあたり、皆様にとって良い年になりますようお祈り申しあげます。