タイ

かつて豊かな緑に覆われ世界有数の木材輸出国だったタイでは、年々、森林面積が減り続け、1961年には国土の53%を占めていた森林が、1991年には26.6%にまで減少してしまいました。
森林減少の主な原因は商業目的の乱伐、焼き畑、人口激増にともなう薪炭材需要増加による伐採など。当時、タイでは国民の80%が炊事などの燃料に薪を使っていました。

当基金ではタイの王室林野局との協力により、植林、植林技術研修、住民への啓発活動を含むモデル造林普及事業を行いました。

段階 年度 主要実施団体 研修人員(人) 植林本数(本) 植林面積(ha)
第一 1985~1989年 チャチョエンサオ県 250 303,300 96
第二 1991~1995年 コンケン県 250 232,000 80
合計   2県3地域 500 535,300 176

第一次5ヵ年計画では、首都バンコクの東約90kmにあるチャチョエンサオ県プランヤオ地区の公有地に合計約96ヘクタールに、ユーカリなど約303,300本を植えました。

次の5年間は、コンケン県のマンチャキリ地区、プーウィエン地区などに、毎年16ヘクタールずつ植えました。

その後も王室林野局は、森林指導者の研修などを行い、植林地を1,600ヘクタールまで広げることを目標にしています。

タイ・モデル造林普及事業への資金助成
期間 1985~1989年度、1991~1995年度 事業終了
カウンターパート タイ王室林野局
活動地域 タイ・チャチョエンサオ県、コンケン県
タイ支援活動のあゆみ
年度  
1985 モデル造林普及事業第1次5ヶ年計画開始
1986 ボランティア派遣
1987 ボランティア派遣、植林地の調査・生育状況の評価実施
1988 現地のプロジェクトチームが生育状況を分
1989 モデル造林普及事業第1次5ヶ年計画終了
1991 モデル造林普及事業第2次5ヶ年計画開始
1995 モデル造林普及事業第2次5ヶ年計画終了、生育調査実施