公益財団法人 緑の地球防衛基金の概要

タンザニア・ficusthoningiiの写真

はじめに

森林はわたしたちを含めた地球上の生物にとって、なくてはならない存在です。森林には『酸素の生成』、『土壌の流出防止と養分の供給』、『雨水の貯水』、『生物へのすみかと食料の提供』など、環境保全において重要な様々な働きがあります。

森林はわたしたちの生活に必要な材木や紙原料、薪炭材などを供給し、森林の作り出す景観はわたしたちの心を和ませてくれます。

また、植物は光合成の過程で二酸化炭素を吸収して酸素を生成するため、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの一つ、二酸化炭素の吸収源として、地球規模での気候変動の緩和に役立っていると言われています。

わたしたちは森林からたくさんの恩恵を受けて暮らしています。しかし、その森林が今、各地で急速に減少し続けています。

森林は現在、地球上の陸地の約30%を覆っているといわれています。
しかし、人間の経済活動の活発化にともなう過度な木材伐採や開発、開墾、過放牧、異常気象による大規模な火災や暴風雨被害、病虫害、大気汚染など様々な原因により、各地で森林破壊が急速に進んでいます。

2000年から2010年までの10年間に、世界全体で毎年約521万haの森林が消失しました。これは日本の森林面積の5分の1に相当します。

公益財団法人 緑の地球防衛基金では、
失われた緑を少しずつでも回復していこうと
設立以来、森林破壊の著しいアジアやアフリカで
植林活動を続けています。

写真は、タンザニアにそびえるアフリカ最高峰、キリマンジャロ山頂キボ(5,895メートル)を、植林地のある山腹のオリモ村から望んだ景色です。近年、頂上に見える万年雪が目に見えて減少してきており、地球温暖化の影響によるものではないかといわれています。

世界中で進む森林破壊や砂漠化に対し、地球上の緑の保全・再生、砂漠化防止及び環境保護の推進に寄与することを目的として、1982年10月、元環境庁長官、故 大石 武一(当基金初代会長)をはじめとする各界の有志が集まり発足、1983年3月に財団法人の許可を受け、設立されました。そして、2012年4月に公益財団法人として新たにスタートしました。

基金の概要

所在地〒104-0033 東京都中央区新川2-6-16馬事畜産会館203
TEL03-3297-5505
FAX03-3297-5507
基金発足日1982年10月12日
財団認可日1983年3月31日
公益財団発足日2012年4月1日
代表者理事長 大石正光(2016年6月21日就任)
事業の分野環境保全(主たる事業は海外及び国内の植林事業)
活動中の国ベトナム、日本。これまでもタンザニア、中国、タイ、ベトナム、ネパールで植林活動を実施

目的

設立の経緯

世界中で進む森林破壊や砂漠化に対し、地球上の緑の保全・再生を図るべく、元環境庁長官 大石武一が中心となり、国会議員、学者、記者、市民団体・自然保護団体幹部らにより設立。

組織の目的

地球上の緑の保全・再生、砂漠化防止及び環境保護の推進に寄与すること。

事業の内容

海外活動

  • 森林破壊・砂漠化の進む途上国における植林・緑化事業
  • 環境・自然保護活動に対する資金及び物資協力・支援
  • 専門家・技術指導者の派遣
  • 植林ワークキャンプ・植林ツアー

国内活動

  • 環境・自然保護活動に対する資金助成
  • 植林ワークキャンプ(海外)、植林ツアー(海外)
  • 環境問題・自然保護に関するセミナ-・講演会の開催
  • 尾瀬の保護・管理に関する提言

過去5年間の主な活動

  • 中国楡林市東陽山緑化事業への資金・技術協力(2020年度終了)
  • ベトナム・ラオカイ省環境植林事業への資金協力 (2020年度開始)
  • タンザニア・モデル造林事業への資金・技術協力(2018年度終了)
  • 尾瀬の自然保護に関する提言
  • SMBCファイナンスサービス株式会社の「地球にやさしいカード」からの寄付金を財源にした環境保護団体への助成事業

定期刊行物

「緑の地球新聞」(ニュースレター、年4回)

「環境諸問題研究・活動報告」(年1回)

組織

  • 理事:5名
  • 監事:2名
  • 評議員:5名
  • 事務局  :有給専従スタッフ(3名)
  • 会員制度 :個人会員150名、法人会員16団体

財政

財政2022年度

  • 総収入 20,730 千円
  • 総支出 32,754 千円

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